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アイテム
東北海区における極前線帯とその変動について(第1報)
https://fra.repo.nii.ac.jp/records/2006963
https://fra.repo.nii.ac.jp/records/2006963716d6a4e-6b3b-4054-83e9-5b88261031cf
Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||
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公開日 | 2024-06-10 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 東北海区における極前線帯とその変動について(第1報) | |||||
言語 | ja | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
川合, 英夫
× 川合, 英夫 |
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内容記述 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | (1)東北海区における極前線帯は2筋の強流帯からなる。筆者はこれらに黒潮前線・親潮前線の名称を与えた。この2前線により東北海区は黒潮水域・混合水域・親潮水域の3部分に大別される。黒潮前線に沿ってはwarm core・外側低温帯・内側低温帯などが現われ、著しい帯状構造を示す時がある。また各前線の著しい湾曲の結果、孤立水塊が切離・生成される。(2)1935年から1941年までの釧路正南線の資料を整理して黒潮前線・親潮前線の位置を定めこれに帯する表面潮境の位置のずれを見ると、大部分は50浬以下に留まっている。調べた期間では、特に夏にだけずれ方が著しいことは認められない。表面潮境における水温の南北傾度は冬季に最大となる。(3)各前線の両端における平均的T-S関係を求め、黒潮根幹水・親潮根幹水を定義した。冬季以外の季節には、この根幹水の上部に高温・低鹹な上層水が見られる。またこの下部には北太平洋貧酸素層が存在する。(4)釧路正南線において、各前線の両端における各物理量の分散及び両端の間の各物理量の平均差を求め、海洋構造と結びつけて考察した。主なる結果のみを述べると、分散は夏・冬ともに100~400m層の範囲では混合水域側の点で大きい値を示す。また平均差は一般に黒潮前線では100~400mの中層に、親潮前線では100m以浅の上層部にmax.を示すことが多い。(5)強流帯附近では平行solenoidの法則が成立するので、前線の代表等量線を求めた。代表等量線の適否の基準として、統計量“t”を考慮した。また代表等量線としての等温線が実際に各前線とどの程度一致するかを調べると、期待された通り統計量“t”の大きいもの程良く一致する。水温に対する“t”は夏・冬ともに黒潮前線では400m層に、親潮前線では50m層にmax.の値を示す。塩素量・σtの場合もこれに準ずる。(6)釧路正南線における黒潮前線の南北偏の振動範囲は犬吠崎東方から金華山東方に至る区域、親潮前線のそれは襟裳岬東方から金華山東方に至る区域に及んでいる。黒潮前線の南北偏には季節的変動が殆んどなく、経年的に4年半前後の周期を辿って変動している。これが夏季の東北海区南部沿岸水温に見出される4年半周期現象の実体である。親潮前線の南北偏には季節的変動が著しく、この断面のみによっては明らかな周期を見出し難い。(7)8月における黒潮水域・親潮水域の面積の変動間には、黒潮前線・親潮前線の南北偏の場合と同様に、直接的な関係は認められない。これらが互いに影響を及ぼすには混合水域を媒介としなければならない。また8月における黒潮水域・親潮水域と表層高低温域のおのおのの面積の経年変化の間には比例的関係が認められない。従って夏季の東北海区の表面水温の高低は下層水温のみによっては説明できない。親潮水域の面積が大きくなる時には凶冷が起きる危険性がある。(8)東方海区の表面等温線の北上・南下を記述することにより、東北海区の海洋季節の区分を試みた。またこれと陸上の気温・梅雨明けの時期・平均風向との関係を調べた。盛夏季の表面水温の高低に直接的に関係するのは初夏北上期(7月)における表層暖水の北上速度であり、これと7月の平均風向の南北成分との間には密接な関係があるが、これのみによっては完全に説明され得ない。これに対しては東北海区北部に出現する大規模な孤立暖水塊(時計廻りの渦)の作用も併せ考えなければならない。(9)釧路正南の子午断面を横切る黒潮前線に沿ってのtotal volume transportは、潮岬沖におけるものより決して小さくはない。更に黒潮前線が南偏する時には、夏季の100m層以浅のvolume transportが小であり、北偏する時は大である。しかし夏季以外の季節については、資料が断片的であるために何ともいえない。 | |||||
言語 | ja | |||||
書誌情報 |
ja : 東北海区水産研究所研究報告 en : Bulletin of Tohoku Regional Fisheries Research Laboratory 巻 4, p. 1-46, ページ数 46, 発行日 1955-03 |
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出版者 | ||||||
出版者 | 東北海区水産研究所 | |||||
言語 | ja | |||||
出版者 | ||||||
出版者 | Tohoku Regional Fisheries Research Laboratory | |||||
言語 | en | |||||
ISSN | ||||||
収録物識別子タイプ | PISSN | |||||
収録物識別子 | 0049-402X | |||||
書誌レコードID | ||||||
収録物識別子タイプ | NCID | |||||
収録物識別子 | AN00167637 | |||||
情報源 | ||||||
識別子タイプ | Local | |||||
関連識別子 | tnf_k_4_1 | |||||
関連サイト | ||||||
識別子タイプ | URI | |||||
関連識別子 | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010843822 | |||||
言語 | ja | |||||
関連名称 | 日本農学文献記事索引(agriknowledge) |