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アイテム
大波浪中の復原・耐航性能に関する模型実験 (1)
https://fra.repo.nii.ac.jp/records/2007970
https://fra.repo.nii.ac.jp/records/200797089c606b6-8fdb-4f26-a1c5-cfe189a32528
Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||||||
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公開日 | 2024-06-19 | |||||||||
タイトル | ||||||||||
タイトル | 大波浪中の復原・耐航性能に関する模型実験 (1) | |||||||||
言語 | ja | |||||||||
タイトル | ||||||||||
タイトル | Model Experiments on Stability and Seakeeping Quality of Fishing Boats in Heavy Seas. (Part I) (265 GT Type Bonito Fishing Boat) | |||||||||
言語 | en | |||||||||
言語 | ||||||||||
言語 | jpn | |||||||||
資源タイプ | ||||||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||||||
資源タイプ | article | |||||||||
アクセス権 | ||||||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||||||
その他(別言語等)のタイトル | ||||||||||
その他のタイトル | 265G型カツオ釣漁船船型 | |||||||||
言語 | ja | |||||||||
著者 |
山越, 康行
× 山越, 康行
× 鈴木, 四郎
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抄録 | ||||||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||||||
内容記述 | 本報告は,大波浪中における漁船の復原·耐航性能に関する基礎資料を得るために,運輸省船舶技術研究所運動性能部との共同研究として,船研·角水槽において,265GT型カツオ釣漁船の1/19.6自由航走模型船を使用し実施した波浪中実験結果をとりまとめたものである。この模型実験の特徴は概ね次のとおりである。i)規則波あるいは不規則波中で転覆が発生し易い条件を設定し,転覆に至る現象の観測及び計測から転覆現象を定性的に把握することに力点を置いた。ii)i)の理由により,模型船は 低乾舷·低復原力状態とした。iii)波浪打ち込み機構解明の一つの試みとして,船側に設置した水位計により相対水位変動量を計測した。実験は,不規則波及び規則波中合計約190ケース実施し,目視観測,35m/mカメラによる連続撮影並びに8m/mシネカメラによる高速撮影を参考とし,大波浪中の転覆現象及び大動揺現象の定性的性質を調べた。その結果,次の事が明らかとなった。1)規則波あるいは不規則波中いずれの場合も,斜め追波あるいは追波航走時に数多くの転覆が発生し,横波状態では規則波中(Hw/λ≒1/8.3)1回観測されたにとどまった。2) 今回観測された転覆モードは,文献1)に報告されているモードと同様,甲板上への波浪打ち込みに起因する甲板上滞留水による傾斜モーメントが主要因と考えられる波浪打ち込みによる転覆モードであった。3) 静水中で放水口を全閉とした状態で甲板上満水となるまで注水した場合に,その傾斜角で中立状態となることが確認された。この結果を考慮すると,模型船を転覆させるには,甲板上滞留水の他に波浪外力に基づく要因を考慮せねばならない。その要因の一つに波浪中の復原力減少が考えられる。この要因によると思われる転覆が追波中で観測され,転覆に至らないまでも波が船体中央部を通過する際に大傾斜を繰り返す現象が追波中で多数観測された。4) 低乾舷状態で大波浪中を航走する場合は,波浪打ち込み頻度が高く,放水口からの排水効果を期待できない。5) 不規則波中の波浪打ち込みは, 岨度の高い波あるいは崩れ波に遭遇した場合に多く発生し,その打ち込み量は極めて大きい。また,岨度の低い波と遭遇している場合には,同調横揺れに近い現象が発生した際の少量の水すくい込み現象が観測された。5) 風上側(W.S.)からの波浪打ち込みが主であると同時に 打ち込も多量である。転覆方向は,左舷側(L.S.)が多い。ただし,今回の実験では左舷に水位計を設置したためこの影響は無視できない。次に,ストリップ法による規則波中船体応答計算並びにストリップ法計算と線型重ね合せ原理を用いた不規則波中の船体応答の推定値と計測結果を比較検討した。更に,土屋の提案する漁船に対する復原性判定係数(C係数)と実験結果を比較した。その結果,次の事が明らかとなった。1) 甲板上への波浪打ち込みが少ない場合の波浪中船体応答はストリップ法により推定できる。したがって,転覆に結びつく危険な環境条件(例えば,海水打ち込みなど)を推定することは可能である。2) 波浪打ち込み機構解明の一つの試みとして実施した相対水位変動の計測についても,不規則波中では計算値と計測値はほぼ一致した。しかしながら,舷側での水位が明らかにブルワーク上端を越えているにもかかわらず甲板上への水の流入あるいは打ち込みが発生しないケースも観測されており,相対水位変動量があるレベルを越えるという計算結果だけで甲板上への打ち込みが発生すると考えるのは早計であり,波浪打ち込みのメカニズム解明には更に研究を要する。ただ,波の特性が既知であれば,ストリップ法計算値から不規則波中の相対水位変動量を推定することが可能であり,波浪打ち込みの可能性がある波との出会角及び船速を事前に推定することは困難でない。土屋の提案した,C1,C2及びC3係数を本船に適用した結果,波浪中の復原性能上の安全領域は,C1及びC3で決定された。C1及びC3係数はいずれも波浪打ち込みに関係した安全性判定係数で,漁船の場合これらの係数が波浪中の復原性能の良否の判定に重要な指標となり得ることを示唆している。実験結果との比較によるC係数の適用限界の検討は不十分であるが,低乾舷状態での波浪打ち込みによる転覆が数多く観測されたことを考えると,漁船の波浪中の復原性能の良否を判定するには今後,C1及びC3係数の考え方の再吟味と波浪中の現象と関連づけた詳細検討が必要である。 | |||||||||
言語 | ja | |||||||||
bibliographic_information |
ja : 水産工学研究所技報. 漁船工学 en : Technical report of National Research Institute of Fisheries Engineering. Fishing boat and instrument 巻 4, p. 11-41, ページ数 31, 発行日 1983-03 |
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出版者 | ||||||||||
出版者 | 水産工学研究所 | |||||||||
言語 | ja | |||||||||
出版者 | ||||||||||
出版者 | National Research Institute of Fisheries Engineering | |||||||||
言語 | en | |||||||||
item_10002_source_id_9 | ||||||||||
収録物識別子タイプ | PISSN | |||||||||
収録物識別子 | 0388-970X | |||||||||
item_10002_source_id_11 | ||||||||||
収録物識別子タイプ | NCID | |||||||||
収録物識別子 | AN0035205X | |||||||||
情報源 | ||||||||||
識別子タイプ | Local | |||||||||
関連識別子 | nrife_gk_4_11 | |||||||||
関連サイト | ||||||||||
識別子タイプ | URI | |||||||||
関連識別子 | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010303908 | |||||||||
言語 | ja | |||||||||
関連名称 | 日本農学文献記事索引(agriknowledge) |