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アイテム
黄色真珠の生成に関する実験生物学的研究
https://fra.repo.nii.ac.jp/records/2009061
https://fra.repo.nii.ac.jp/records/2009061401a3357-af73-4155-b0d0-2aa0a5f9bd70
| Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||
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| 公開日 | 2024-06-27 | |||||
| タイトル | ||||||
| タイトル | 黄色真珠の生成に関する実験生物学的研究 | |||||
| 言語 | ja | |||||
| タイトル | ||||||
| タイトル | Experimental biological studies on the occurrence of yellow color in pearls | |||||
| 言語 | en | |||||
| 言語 | ||||||
| 言語 | jpn | |||||
| 資源タイプ | ||||||
| 資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
| 資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||
| アクセス権 | ||||||
| アクセス権 | metadata only access | |||||
| アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
| 著者 |
和田, 浩爾
× 和田, 浩爾 |
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| 抄録 | ||||||
| 内容記述タイプ | Abstract | |||||
| 内容記述 | 1) アコヤガイの貝殻真珠層および真珠の黄色生成発現を主導的に支配する因子を解析するために，(1)５つの養殖漁場に養成してあったアコヤガイから採集した1302固体の集団標本について黄色真珠層の貝殻をもつ貝の出現率を生態学的に調査し，(2)黄色真珠層の貝殻をもつ貝の外套縁膜より切りとった移植片を同種間移植して黄色真珠の生成率および黄色度の変異を実験生物学的に調べた。 2) 貝殻真珠層における黄色部の分布状態は２型に大別できる。第１型は黄色部が貝殻前耳を除く真珠層全域に分布するもので，第２型は黄色部が腹側の真珠層域に限られて分布するものである。各型ともに黄色部の分布と黄色度の強さは左右殻均等と左右殻不均等とがあると共に同一側の貝殻においても部分によって変化し，個体によっても色々に変わる可能性がある。 3) 貝殻真珠層色と稜柱層色とは独立した変数と考えられる。 4) 黄色真珠層の貝殻をもつ貝の出現率は３年までの若年貝では年令と比例して増加する傾向を示した。ただしこれは外套膜の黄色色素合成および分泌機能の年令による変異で生じたと考えるよりも真珠層が薄い間は強く影響する稜柱層から反射する光や若年貝の貝殻真珠層が示す虹彩の強い表面色のために特に実体色の淡黄色はおおいかぶされてしまうためと考えられる。 5) 黄色系真珠層の貝殻をもつ個体と白色系真珠層の貝殻をもつ個体との比率は奄美大島瀬相に移した愛媛県北灘産の集団標本を除く残りの７産地の集団標本はともにおおよそ４：１とほぼ平衡状態を保つ傾向がみられ，地理的および海況的にみて規則正しい連続的変異を生じているか疑問である。 6) 奄美大島瀬相に移した愛媛県北灘産の集団標本にみられた黄色系真珠層の貝殻をもつ個体の出現率の増加はこの集団でおこった非常に多い貝の斃死によって生じたと考えられ，貝の斃死はおそらく奄美大島地方の海況条件と餌料量に関係づけることができる。 7) 黄色系真珠層の貝殻をもつ個体の出現率は産地と採苗年の同じ集団では別の季節に採集してもほとんど変化しない。ただし真珠層の色調はその表面より反射した光によって季節によってはかなり強く影響される。 8) 白色系真珠層の貝殻をもつ貝より切りとった外套膜小片を宿主の生殖腺に移植すると白色系真珠が必ず生成し，黄色系真珠層の貝殻をもつ貝より切りとった外套膜小片を宿主の生殖腺に移植すると黄色系真珠が非常に高い出現率（今回の実験では移植片給与体が異なると54%～100%の範囲内で変動した）で生成することが実証された。このことは貝殻真珠層に含まれる黄色色素と黄色真珠に含まれる黄色色素が同一成分であり，この色素は外套膜外面上皮細胞および移植片の外面上皮細胞が再生してできた真珠袋上皮細胞によって合成分泌されることを実験生物学的に証明したことになる。 9) 外面上皮細胞の黄色色素合成および分泌機能は遺伝的なものと想像でき，宿主の性質，栄養状態，成長状態，および移植片の移植部位などは真珠袋上皮細胞の黄色色素合成および分泌機能の消長に対して黄色真珠の出現率を変えるほどには影響していない。 10) 塩分，光，水温などの環境条件は黄色真珠の生成発現に対して外套膜外面上皮細胞の有する性質よりも強く働くとは考えられない。 11) 黄色真珠の出現率やその黄色度の強さは移植片給与体によって相違し，同一の移植片給与体より移植して生成した一群の真珠の黄色度の強さも常にいくらかの相違があり，場合によっては著しい相違を示す。黄色真珠の出現率やその黄色度の強さにみられるこれらの変異は移植片給与体の外套膜における黄色色素を合成分泌する性質を具えた上皮細胞の分布状態や分布密度の相違のために主におこると考えられる。 12) 真珠袋の Ca 代謝は宿主および外界の条件の影響を受けやすい。したがって真珠の巻きおよび表面色は宿主個体，季節，および漁場などによって変化し，黄色真珠の色印象に影響する。 13) 白色系真珠層の貝殻をもつ貝の外套膜片を移植して生成する真珠の色点は越冬して真珠の巻きが増加するにともない C.I.E 色度図上で黄色系真珠の色領域とは異なる領域に分散する傾向を示した。 |
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| 言語 | ja | |||||
| 抄録 | ||||||
| 内容記述タイプ | Abstract | |||||
| 内容記述 | Pearl oysters Pinctada fucata are arranged in two classes dependent upon whether yellow pigment is contained in the nacre of their shell. The nacre which does not have the yellow pigment is colored either pink, white, blue, etc. by the reflections varied by the laminar and granular structures of the layer, and the nacre which contains the yellow pigment turns yellow with the colored reflections (Fig. 4). In this paper, the present author called a oyster with the former nacre 'white-nacre-oyster' and a oyster with the latter nacre 'yellow-nacre-oyster'. The ratio of the appearance of white-nacre-oyster in oyster population to the yellow-nacre-oyster is about 1: 4, the former occupied about fifteen percent to twenty percent of a population as shown in Fig. 7, with one exception of Amami area, but does not appear to vary consistently in connection with geographical and oceanographical conditions. In this study, the transplantation of mantle tissues was carried out by using the white-nacre-oyster and yellow-nacre-oyster as a donor and host. The experiments demonstrate conclusively that yellow pearls'are produced at high rates by the pearl sac epithelium derived from the mantle tissue of the yellow-nacre-oyster which is transplanted into the gonad of pearl oysters but never occur by the pearl sac epithelium derived from the grafted mantle tissue of the white-nacre-oyster which is inserted into the gonad of pearl oysters (Figs. 10~ 19). The occurrence of yellow pearls was not influenced by the nature and physiological condition of hosts and the transplanted portions. Therefore it is probable that the yellow nacre of shell and pearl of Pinctada fucata occurs by the secretion and synthesis of the yellow pigment in the epithelial cells of the mantle and pearl sac which are assumed to be of hereditary nature. |
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| 言語 | en | |||||
| 書誌情報 |
ja : 国立真珠研究所報告 en : Bulletin of the National Pearl Research Laboratory 巻 14, p. 1765-1820, ページ数 56, 発行日 1969-05-05 |
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| 出版者 | ||||||
| 出版者 | 国立真珠研究所 | |||||
| 言語 | ja | |||||
| 出版者 | ||||||
| 出版者 | National Pearl Research Laboratory | |||||
| 言語 | en | |||||
| 書誌レコードID | ||||||
| 収録物識別子タイプ | NCID | |||||
| 収録物識別子 | AN00091717 | |||||
| 情報源 | ||||||
| 識別子タイプ | Local | |||||
| 関連識別子 | pearl_k_1765 | |||||
| 関連サイト | ||||||
| 識別子タイプ | URI | |||||
| 関連識別子 | https://jp-pearl.com/wp-content/uploads/2018/07/houkoku014.pdf#004 | |||||
| 言語 | ja | |||||
| 関連名称 | 日本真珠振興会Archive | |||||
