WEKO3
アイテム
キハダ中西部太平洋 2. 海洋環境と生態系への配慮
https://fra.repo.nii.ac.jp/records/2013759
https://fra.repo.nii.ac.jp/records/2013759af231997-4958-4cb8-9aeb-b2ddd73a9ba1
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||||||||
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公開日 | 2025-03-12 | |||||||||||
タイトル | ||||||||||||
タイトル | キハダ中西部太平洋 2. 海洋環境と生態系への配慮 | |||||||||||
言語 | ja | |||||||||||
言語 | ||||||||||||
言語 | jpn | |||||||||||
資源タイプ | ||||||||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||||||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||||||||
著者 |
竹茂, 愛吾
× 竹茂, 愛吾× 米崎, 史郎
WEKO
801
× 岸田, 達× 宮本, 麻衣 |
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抄録 | ||||||||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||||||||
内容記述 | 生態系への影響の把握に必要となる情報、モニタリングの有無については、中西部太平洋における生態系と混獲の問題、生態系モデル解析、はえ縄による混獲情報が取りまとめられており、部分的だが利用できる情報がある。熱帯まぐろ類の仔稚魚、動物プランクトン、海洋環境の調査が不定期的に実施されている。2008年から中西部太平洋において、科学オブザーバー計画が確立され、はえ縄やまき網による混獲や漁獲物組成等について部分的な情報が収集可能となっている。 評価対象種を漁獲する漁業による他魚種への影響について、まき網の混獲利用種であるカツオは、資源状態は懸念される状態にない。はえ縄の混獲利用種であるメバチ、ビンナガ、メカジキ、ヨシキリザメ、クロトガリザメの評価結果では、クロトガリザメの資源状態が懸念される状態であった。まき網による混獲非利用種はツムブリ、クロトガリザメ、アミモンガラ、クサヤモロ、シイラなどである。東部太平洋でのPSA評価ではクロトガリザメが中程度のリスクと判断された以外は、軽微であると報告されている。はえ縄の混獲非利用種のPSA評価ではアオウミガメ、アカウミガメ、タイマイ、ヒメウミガメではリスクが高、オサガメでは表層で中程度、アカマンボウで中程度などとされ、全体としてリスクが高、中程度の種が複数含まれる。環境省指定の絶滅危惧種に対するPSA評価で、両漁法とも全体平均ではリスクは低いとされたが、海亀類のリスクがまき網では中程度、はえ縄では高いとされた。 漁業による環境への影響、特に食物網を通じたキハダ漁獲の間接影響についてみると、キハダの捕食の関係にある種は、メカジキ、クロカジキ、マカジキ、アオザメ、ヨシキリザメ、クロトガリザメ、ヨゴレ、メバチなどである。中西部太平洋表層の生態系モデルEcopathによれば、キハダの漁獲量を増加した場合でも上記捕食者への影響は軽微であった。キハダの餌生物は成魚ではカツオ、ソウダガツオ類、アカイカ類などである。生態系モデルによれば、餌生物である魚類や頭足類に対する負の影響は軽微であった。生態系モデルによって推定されたキハダの栄養段階と同程度の影響段階に位置する肉食性魚類(カツオ、ミズウオ属、シマガツオ科、アジ科、シイラ属、クロタチカマス科、カマスサワラ、アカマンボウ、サバ科)が競争者と推定されるが、生態系モデルによれば、キハダの漁獲量が微増しても競争者の変化は軽微であった。 当該海域における漁獲物の平均栄養段階水準は1980年から2000年にかけて上昇傾向を示し、その後横ばい状態を示しているが、小型魚や大型魚など栄養段階の高い種の多様性と生物量は2000年以降に大きく変化しながら増減しているとされる。したがって、対象漁業による影響の強さは重篤ではないが、生態系特性の変化が一部懸念される状態である。 WCPFC海域における日本漁船の海洋への汚染や廃棄物の投棄についての違反報告は見いだせなかった。単位漁獲量あたり排出量(t-CO2/t)は大中型かつおまぐろ1そうまき網では比較的低いが、まぐろはえ縄漁業は我が国漁業の中でも高い排出量となっており、排出ガスによる大気環境への悪影響が懸念される。 |
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言語 | ja | |||||||||||
内容記述 | ||||||||||||
内容記述タイプ | TableOfContents | |||||||||||
内容記述 | 2. 海洋環境と生態系への配慮 概要 評価範囲 2.1 操業機の環境・生態系情報,科学調査,モニタリング 2.1.1 基盤情報の蓄積 2.1.2 科学調査の実施 2.1.3 漁業活動を通じたモニタリング 2.2 同時漁獲種 2.2.1 混獲利用種 2.2.2 混獲非利用種 2.2.3 希少種 2.3 生態系・環境 2.3.1 食物網を通じた間接作用 2.3.1.1 捕食者 2.3.1.2 餌生物 2.3.1.3 競争者 2.3.2 生態系全体 2.3.3 海底環境(着底漁具を用いる漁業) 2.3.4 水質環境 2.3.5 大気環境 引用文献 |
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言語 | ja | |||||||||||
内容記述 | ||||||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||||||
内容記述 | Ver.1.0.0 編纂:岸田 達, 玉井 文, 大関芳沖 編纂責任者:大関芳沖 |
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言語 | ja | |||||||||||
bibliographic_information |
ja : SH"U"N サスティナブルでヘルシーな “うまい” 日本の魚プロジェクトホームページ(閉鎖) 巻 35, p. 18-37, ページ数 20, 発行日 2020-02-20 |
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出版者 | ||||||||||||
出版者 | 水産研究・教育機構 | |||||||||||
言語 | ja | |||||||||||
情報源 | ||||||||||||
関連タイプ | isPartOf | |||||||||||
識別子タイプ | Local | |||||||||||
関連識別子 | SHUN_section2_35 | |||||||||||
言語 | ja | |||||||||||
関連名称 | SH"U"Nプロジェクト評価結果 | |||||||||||
出版タイプ | ||||||||||||
出版タイプ | VoR | |||||||||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85 |