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マダイ瀬戸内海 中・西部 2. 海洋環境と生態系への配慮
https://fra.repo.nii.ac.jp/records/2013887
https://fra.repo.nii.ac.jp/records/2013887f8e865a8-c6e9-46d8-b85d-61bcf2807985
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||
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公開日 | 2025-03-18 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | マダイ瀬戸内海 中・西部 2. 海洋環境と生態系への配慮 | |||||
言語 | ja | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||
著者 |
竹茂, 愛吾
× 竹茂, 愛吾× 小畑, 泰弘× 岸田, 達 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | マダイを漁獲する漁業による生態系への影響の把握に必要となる情報、モニタリングの有無については、海洋環境、プランクトン等の低次生産生物から漁業対象であるマダイ等の生態等についての研究が長年に亘りなされ知見が蓄積されてきた。瀬戸内海域では海洋環境、低次生産、及び漁業資源に関する調査が水産研究・教育機構、並びに関係府県の調査船によって定期的に実施されている。ただし、魚種別の漁獲量等は行政機関等により調査され公表されているが、混獲や漁獲物組成に関する情報は十分得られていない。 評価対象種を漁獲する漁業による他魚種への影響のうち、混獲利用種について、吾智網では目立った混獲種は存在しないと考えた。小底では、えび類、いか類、かれい類を混獲利用種としたが、いずれも漁獲量が減少傾向であった。刺網では混獲利用種はかれい類であるが、かれい類については漁獲量が減少傾向を示していた。混獲非利用種については、吾智網では目合いが大きいため小型の生物は混獲されにくいと考えた。小底ではヒメガザミ、ヘイケガニ、イヨスダレガイ、オカメブンブクを混獲非利用種としPSA評価を行い総合的なリスクは中程度となった。刺網ではシロギス、トカゲエソ、シログチを混獲非利用種としてPSA評価を行い、総合的なリスクは中程度とされた。希少種については、アカウミガメに中程度の懸念が認められたが、全体としては低かった。対象海域に分布する希少種のうち、アカウミガメに中程度の影響リスクが認められたが全体としては低いと考えられた。 食物網を通じたマダイ漁獲の間接影響について、マダイの捕食者としてはヒラメ、あなご類、えそ類、アイナメが考えられた。捕食者は漁獲量が全体的に減少傾向であったが(アイナメは不明)、餌生物であるマダイは減少していないことから減少の原因がマダイの漁獲とは考えられなかった。未成魚期、成魚期マダイの餌生物は、あみ類が最も多く、続いて海藻、短尾類、多毛類、貝類等である。これら小型無脊椎動物、植物の豊度に関するデータは得られていないが、捕食者のマダイの資源状態が安定しているため、餌生物への捕食圧が定向的に大きく変化しているとは考えにくく餌生物への影響も大きくないと考えられる。瀬戸内海においてマダイの競争者と考えられるかれい類は漁獲量がほぼ一貫して減少傾向であるが、マダイとかれい類の漁獲量には有意な正の相関がみられ、少なくともかれい類の減少は、マダイの増加にともなう餌を巡る競争によるものではないということが示唆される。 漁業による生態系全体への影響については、2014年以降、瀬戸内海区において総漁獲量及び漁獲物平均栄養段階が低下しており懸念が認められた。海底環境への影響は、漁獲物平均栄養段階の変化幅は小さく、影響は認められなかった。水質への影響については、対象漁業からの排出物は適切に管理されており、負荷は軽微であると判断された。小底漁船による大気環境への影響については、排出量が中程度と判断された。 |
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言語 | ja | |||||
内容記述 | ||||||
内容記述タイプ | TableOfContents | |||||
内容記述 | 2. 海洋環境と生態系への配慮 概要 評価範囲 2.1 操業機の環境・生態系情報,科学調査,モニタリング 2.1.1 基盤情報の蓄積 2.1.2 科学調査の実施 2.1.3 漁業活動を通じたモニタリング 2.2 同時漁獲種 2.2.1 混獲利用種 2.2.2 混獲非利用種 2.2.3 希少種 2.3 生態系・環境 2.3.1 食物網を通じた間接作用 2.3.1.1 捕食者 2.3.1.2 餌生物 2.3.1.3 競争者 2.3.2 生態系全体 2.3.3 種苗放流が生態系に与える影響 2.3.3.1 種苗遺伝的健全性確保のための必要親魚量確保 2.3.3.2 遺伝子撹乱回避措置 2.3.3.3 野生種への疾病蔓延回避措置 2.3.4 海底環境 2.3.5 水質環境 2.3.6 大気環境 引用文献 |
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言語 | ja | |||||
内容記述 | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | Ver.1.0.0 編纂:岸田 達, 松川祐子, 大関芳沖 編纂責任者:大関芳沖 |
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言語 | ja | |||||
bibliographic_information |
ja : SH"U"N サスティナブルでヘルシーな “うまい” 日本の魚プロジェクトホームページ(閉鎖) 巻 60, p. 18-39, ページ数 22, 発行日 2021-11-26 |
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出版者 | ||||||
出版者 | 水産研究・教育機構 | |||||
言語 | ja | |||||
情報源 | ||||||
関連タイプ | isPartOf | |||||
識別子タイプ | Local | |||||
関連識別子 | SHUN_section2_60 | |||||
言語 | ja | |||||
関連名称 | SH"U"Nプロジェクト評価結果 | |||||
出版タイプ | ||||||
出版タイプ | VoR | |||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85 |